実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2015年02月02日

取引銀行からの融資が不調になったら

新年も1ヶ月経ちました。
金融機関やファイナンス会社などの業務も本格的に稼働しています。
以前も書いたことがありますが、年始年末は半月程度、金融の機能が実質的に止まるため、融資を申し込んでも実行までの時間がかかります。
新年早々の融資実行を目指すには、昨年末の23日の天皇誕生日あたりまでに打診を完了できていないと難しいです。
とにかく4月5月の連休時期、7月後半から8月中盤にかけての夏休み時期、と並んで、年始年末は急ぐ資金調達を目指す方にとっては本当にたいへんな時期です。

既存取引の銀行と良い関係が築けている時は、中小企業にとっても、年始年末のような時期でも大した障害にはなりません。
でも、一旦、既存取引銀行から追加融資や手形割引を謝絶されたりすると、年始年末などの時期は一気に大変な時期になってしまいます。
それほど既存取引の銀行から融資が出なくなると言うことは、特に中小企業にとっては大きな問題です。
ところが、ご相談に来られるお客様の中には、既存取引の銀行から融資を謝絶されたことをそれほど深刻な状況と気づいていない方がけっこう多いものです。
確かに、融資などを謝絶された既存取引の銀行が一行だけの時は、その銀行の内部事情などが原因である場合もあって、それほど心配しないで良い場合もありますが、二行三行と取引銀行が融資を渋るようになったら、非常に深刻な状況になっていると認識していただく必要があります。
中小企業の場合、条件が良い資金調達の選択肢は限られていますので、保証協会付融資を含む銀行融資や政府系金融機関からの融資が止まると、一気に資金調達も資金繰りもたいへんになって、経営者の方の行動も思考も、経営方針の策定や戦略構築や営業よりも、行動の中心が資金繰りの方にシフトしていきます。
資金繰りに経営者の時間や意識がシフトすると、多くの場合、業績拡大よりも、将来を見据えた経営よりも、目先の資金繰りをクリアすることがすべてに優先されるようになります。
本来なら企業価値を貶めるようなダンピングや与信が低い取引先への販売など、普通なら販売しないような価格や販売先にも、早急な資金調達のために販売してしまうようになりまがちです。
そして、さらに資金繰りのために販売した先が約束通りの支払いが行われなかったり、場合によっては破綻して、資金繰りも信用不安さえ起こすような状況になってしまうと言った、負の連鎖に陥ってしまうようなケースは良く見受けられます。
だいたいにおいて、私に相談に見えるタイミングは、このような時期が多く、ここでこの負の連鎖を切れる方とさらに深みに嵌ってしまわれる方の分岐点は、経営者の意識や性格、そして金融の知識と言っても過言ではありません。
最も重要なのは、自分と自社の置かれている状況を冷静に把握できるかどうかです。
現状認識が正しくないと、ふさわしい行動や決断ができません。
ここで、経営者の性格もここで重要です。
危機的状況でも、冷静さを失わないことがまず重要です。
そして、アグレッシブな思考や周囲に明るく振舞える度量は本当に重要です。
だから、資金調達のアレンジの仕事を15年もやっていると、根拠が明確ではないことですが、初めての面談で、ほぼうまくいく経営者かうまくいかない経営者か、高い確率で分かります。
中小企業の場合、経営者は会社そのものと言っても過言ではなく、経営者がすぐに冷静さを欠くような性格だったり、部下に感情的になったり、すぐに落ち込んで暗くなるような性格だと、社内での求心力が落ちで、会社の状況がさらに悪化してしまうものです。
要は経営者が社内も含めて周囲の協力を得られなくなってしまうのです。
この状況は本当に深刻で、会社と経営者の将来が非常に厳しくなってしまいます。
次回に続きます。
posted by bhycom at 03:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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