実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2015年03月21日

デットファイナンスの可能性を考える時のチェックポイントは

資金調達のご苦労されている方は多く、私も前職の時は、相当大変だったので、他人事ではない感覚で、日々お客様と接しているつもりです。
でも、この世界、間違ったところに相談すると、できもしないのに、いかにもできそうなことを言って、振り回されてえらい目に遭ってしまうことがあります。
それは、お客様のどうしても資金調達しなくてはならないと言う冷静な判断ができなくなっている状況に付け込まれる懸念が多々あるからです。
だから、ある程度ご自身で、自社と自分の状況を見て、現実的に資金調達ができるのか?
もはや無理なのか?を、ある程度判断できることはご自身を守ることになります。
このような時に、判断する思考の基準をご案内したいと思います。     

私が主にお手伝いしているはデットファイナンスです。
デットファイナンスは、年商10億円ぐらいまでの中小企業にとっては最も一般的な資金調達です。
またデットファイナンスは、エクイティファイナンスのように資金調達を希望する会社や、その会社が生み出すキャッシュフローや資産の将来性や将来価値などを判定するのではなく、会社や個人の実績や担保などで判定するため、少し勉強すると、資金調達できるかできないかは、実はかなり明確かつシンプルに判断することができます。

今日はこの辺りの話をしてみたいと思います。
まずはデットファイナンスの性格を知る必要があります。
デットファイナンスとは|金融経済用語集 から転載します。

『デットファイナンスは、「借入金融」とも呼ばれ、銀行借入、シンジゲートローン、社債発行、私募債発行などによる資金調達のことをいう。一般に、エクイティファイナンスが資本の増加を伴うのに対して、デットファイナンスは負債の増加を伴うところに大きな特長がある。なお、デットファイナンスは、負債としての資金調達であるため、貸借対照表(バランスシート)において負債の部に記載される。
デットファイナンスは、企業にとって最も一般的なファイナンス手法であり、主なポイントとして以下が挙げられる。
・原則として、返済義務のある資金(負債)である
・支払利息がコスト(費用)として発生する
・レバレッジ効果がある一方で、財務面の安全性に不安がある
・支払利息は会計上、損金に算入されるため、その分課税対象額が低減される』    

今日はできるだけ簡潔に書いて、あなたの資金調達の有無を検討する時、すぐに利用していただけるように心がけたいと思います。
年商が10億円ぐらいまでの、未上場企業を想定した、あくまでも金融機関からの調達するためのチェックリストです。 

デットファイナンスが可能になる3要素
1.会社あるいは代表者個人に金融上の信用力がある。
2.担保となる資産がある。
3.信用補完してくれる第三者が存在する。    

かなり乱暴なくくりかもしれませんが、15年以上資金調達のアレンジをしてきて、案件の可能性や可否や選択肢を考える上で、実際日々利用している指針なので、現実的にご利用いただけると確信しているチェックポイントです。

少し補説します。
1.について
・既存取引の金融機関と信用保証協会との関係
・会社と代表者個人個人の過去の金融履歴 
 CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター

・直前期3期の決算状況 
 債務超過、赤字決算、融資余力 、流動資産の内容など

・個人でクレジットカードが利用できているかどうか

・まともな金融機関からの借入履歴があるかどうか
 まったくないのはNG 

2.について
・不動産
・売掛金 融資、ファクタリング
・在庫
・機械設備など償却資産
・保証金 

3.について
・なくなる方向にあるが、最もシンプルなのは第三者保証による融資
・不動産や有価証券などの担保提供による融資 

専門家の方からすれば、違うと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、このブログの記述は、金融の理論や理屈を書くことを目的にしていません。
あくまでも、現実の中小企業やその経営者が資金調達を実践する時の参考になる情報を書くことを目的にしているので、この辺りはご寛容を・・・・
posted by bhycom at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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