実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2015年03月15日

ファイナンスのための資料の問題

急増する仕入資金の調達 F で、実績の延長線上にない仕入資金の調達は非常に難しいと書きました。

この時、詳細な資料で安全性や将来性を説明して金融側を説得しようと思われるのか、詳細資料でもって長時間の説明をされる経営者の方がいらっしゃいます。

でもそれは、百害あって一理なしです。

よい結果を招くどころか、NGの原因になることがあります。

今日はそんな、各ファイナンスには、必要な資料と説明するポイントは限定されているという話をしたいと思います。

ファイナンスを打診する時の資料の問題について今日はご案内いたします。
よくある間違いは、デットファイナンスの相談なのに、詳細な事業計画、市場の状況、技術的内容の詳細説明の膨大な資料を元に、長々と説明される経営者がいらっしゃいます。

でもこれは金融機関にとっても、私にとっても、忌憚なくいって時間が長くかかり迷惑なだけで、申し訳ないけど、相槌は打つものの、ほとんど詳しい部分は聞いていません。

だからファイナンスの成約に向けてはほとんど役に立ちません。

このような詳細資料や説明は、あなたの会社や事業の将来性や将来価値を評価して投資するVCや投資会社には必要不可欠かもしれませんが、デットファイナンスを考えれば、まったく意味がないわけではありませんが、焦点がぼけるだけで避けるべきことなのです。

公的資金の審査において、事業計画が必要になることが多く、このことから勘違いが起きてしまっているのかもしれません。

なぜならばデットファイナンスは過去の実績や、現実的な担保価値や、信用保管するものの存在の有無などを元に判断されるため、本当に以上の資料や説明はほとんど必要ないのです。

私もお客様や紹介者から詳しい事業計画や製品やサービスの詳細説明の資料をいただきますが、拝見するのは、会社概要や業種や事業内容の必要なとことだけで、最後まで精読をすることはまったくありません。

これは、多分デットファイナンスを行う金融会社も同じで、最もチェックされる必要資料とは何かとという概略説明すると次のようになります。    

・会社与信による銀行融資
財務資料、会社謄本、資金繰表、納税証明書、簡単な会社概要や事業内容が分かるサマリーのようなもの  

・売掛金ファイナンス
売掛金の一覧表、入金口座の入金状況、場合によっては売買契約書、財務資料、納税証明書    

・不動産ファイナンス
不動産資料(謄本、市街地図、公図、地籍測量図、既存抵当権の返済表、レントロール、賃貸借契約書など)、財務資料、納税証明書
開発事業の場合は事業計画書 

ここに書いたのは最低限の資料であって、もちろん、補完的な資料を求められますが、詳細な事業計画書とか、市場調査とか、不動産鑑定書や固定資産評価証明書などがないことに注目してください。。

けっこう金融側が必要とする資料や情報と、資金調達を計画する経営者の認識は違っていることが多いので、注意していただきたいと思います。

なんでも参考になるだろうと、資料をいっぱい用意して、必要のないことを長時間説明するようなことは決して良いことではなく、面倒くさい案件だとか、わかっていない顧客だと思われるだけなので要注意です。
posted by bhycom at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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