実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2015年03月07日

急増する仕入資金の調達 F

前回では、販売実績がすでにあるものの、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる場合、仕入資金の調達は、実績の延長線上にある仕入資金でないと難しいと書きました。

では、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる、実績のない仕入資金は不可能なのかと言う問題についてご案内します。

何でもそうですが、物事を初めてやるときは相当なエネルギーが必要であるのと同様、新規事業で、まだまったく実績がない状況の場合、販売先の信用力を前提とする仕入資金の調達は非常に難しいとご認識下さい。

特に新設会社や他の事業でも確たる実績がなく、さらに財務内容も良くない場合は難しく、忌憚なく言ってNGと言わざるを得ません。

これは完成品を仕入れてすぐの納品できる事業においても、実績の延長線上ではない仕入資金の調達は非常に難しいです。

そもそも、実績がない事業の仕入資金の調達を、当該事業の可能性や信用力などで資金調達しようと言うのは、デットファイナンスの領域では難しいのです。

それこそ、事業の将来性に対して投資するVCや投資会社の領域になります。 

今回の重要ポイントは、いくら将来性がある事業だと経営者が確信していても、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月かかる場合はもちろん、完成品の仕入ですぐに納品できる場合であっても、新規事業の場合、次のいずれかのポイントをクリアできないと仕入資金の調達はできません。

・自己資金がある

・資金提供可能な事業協力者や投資家が存在する

・無担保融資が可能となる会社与信がある

・担保となりうる資産が存在する

・第三者が判断しても、事業の将来性や収益性が分かる説得力ある事業計画が存在する 

以上のポイントのいずれの条件もクリアできない場合は、当該事業をあきらめるか、ビジネスモデル自体の再検討していただきたいと思います。

自力では無理なのです。

多分、このブログを読んでいただいている方の中にも、仕入資金の調達でお悩みの方はいらっしゃると思います。

是非ご参考にしていただき、資金の目途が立たない事業への参画は、本当に慎重に冷静に判断していただきたいと思います。

まして、海外への製造委託で、完成品ができて納品するまでに2ヶ月も3ヶ月もかかる事業の仕入資金となると、さらに調達は絶望的に難しいのです。

時々、この超難易度が高いと言うよりも、可能性がないと言っても過言ではない仕入資金の調達を、普通に探している経営者に出会いますが、時間を無駄にしないためにも、今日の記事がご参考になればと思います。
posted by bhycom at 02:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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