実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2015年03月04日

急増する仕入資金の調達 E

今日は次の条件の仕入資金の調達の話です。

・売掛先からの入金口座を売掛債権買取会社指定の口座に変更できる
・販売実績がすでにあるものの、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2〜3ヶ月かかる場合 

今日お話するのは、売掛先の債権譲渡承諾を取れたとしても問題になる、未完成による未納品リスクの問題です。

受注して製造委託先に製造を委託し、委託先の製造が完成までに2〜3ヶ月程度かかる状況をイメージしてください。

仕入資金のファイナンスは、製造先に委託した時に必要になる資金に対応して実行されるわけですが、もし、製造先が受注した製品を、理由の如何を問わず製造できなかった場合、当然ながら販売先に納品できないから、売上回収ができず、ファイナンス会社にも返済できない状況になります。

このリスクを未完成リスクと言い、完成品を仕入れてすぐに納品できる場合にはない、ファイナンス会社にとっては大きなリスクになるのです。

いや、ちゃんと製造できるし、約束した期日に納品できますと、仕入資金の調達を希望する経営者が言うだけでは説得性がありません。

この時、一番説得力があるのが、すでに何回も何回も、同じ製造委託先が製造した製品を約束通りの納期に納品していると言う実績がすでにあることです。

同じ納品先への納品実績はなくても、同じレベルの納品先であれば、これはこれで実績となります。

問題は次のような場合です。

・製造委託するのが初めての製造委託先を利用する

・納品先は同じでも製品が新製品や大幅な改良品である

・製品の数量が劇的に増えている

まだまだ上げれば切がないほどありますが、要は常識的に考えて、ひょっとすると納品期限に間に合わないのではないかとか、納品後の検収でNGになる懸念があるのではないかと言うのが、仕入資金のファイナンスを行う会社の未完成リスクなのです。

とにかく、この懸念を払しょくさせるのは、実績、そして実績の取引と何ら変わっていない実績の延長線上の仕入資金の調達だと言うのが何よりも重要です。

今日はまず、次のことをご認識下さい。

販売実績がすでにあるものの、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる場合、仕入資金の調達は、実績の延長線上にある仕入資金でないと、その資金調達は非常に難しい と言うことです。

次回は実績の延長線上にないケースの話です。

posted by bhycom at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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