実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2015年02月25日

急増する仕入資金の調達 C

仕入れ資金の調達の話に戻ります。
仕入資金の調達については、次の4パターンに仕入資金の調達を分類しました。 

1.販売実績がすでにあって、受注して完成品を仕入、そう時間を経過しない時期に販売して、すぐに売掛金が確定債権化する場合   

2.販売実績がすでにあって、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる場合    

3.実績はないが、受注して完成品を仕入、そう時間を経過しない時期に販売して、すぐに売掛金が確定債権化する場合    

4.実績がなく、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる場合    

そして、特に4のケースについて、海外生産が絡むと、銀行与信がない会社にとって、自己資金があるか、金融以外からの調達ができないと、その資金調達は非常に難しい。

特に最近は、製造委託先が中国や韓国の企業となると更に難易度が上がると説明しました。

だから、4については残念ながら、現時点で私は、与信が高い会社以外の会社にはアレンジできません。

今日はもっとも4つのパターンでも難易度が低い、1についてご案内したいと思います。

1については、販売先に信用力があり、その売掛金を債権譲渡承諾が取れる。

さらに、仕入先への支払いが、納品後5銀行営業日後以降でOKということであれば、資金調達を希望する会社の与信が高くなくても、あるいは設立後間もない時期であっても、仕入資金の調達のアレンジはそれほど難しくありません。

でも、最大のハードルは販売先から債権譲渡承諾を取れるかどうかのポイントです。

何度も書いてきましたように、まだ日本では、売掛債権譲渡(ファクタリング)が市民権を得ていないため、このポイントをクリアすることが最も難しいことになってしまっています。

だから、この最も難易度の低い仕入資金の調達も利用できない場合がほとんどです。

逆に言うと、売掛債権譲渡の手続が可能であれば、仕入資金の調達は、極めて現実的になるということを覚えておいていただければと思います。

でも、まだ売掛債権譲渡の承諾が取れなくても、売掛先からの入金口座の変更が可能であればアレンジの可能性は広がります。

次回は、入金口座変更による仕入資金の調達の話をいたします。
posted by bhycom at 02:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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