実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2015年02月21日

急増する仕入資金の調達 B 海外が絡む資金調達

海外、特に中国、韓国の企業に製造を委託する会社の仕入資金の調達について書きます。

このような案件の数はけっこう多く、多くの会社が仕入資金の調達に困っているのが分かります。

銀行からの資金調達が難しくなって会社にとって、海外が絡む資金調達は最も難しいものの一つだと思います。

今日は仕入資金だけではなく、たとえば海外資産を担保に資金調達ができないかという話も含めてご案内したいと思います。

今日はイデオロギーとか好き嫌いとかなど余計なことには配慮せず、現実の問題として明快に書きたいと思います。

はっきり言って、中国も韓国も数年前とは様変わりしました。

何よりも変ったのは経済状況です。

TBSやテレビ朝日では、まだ日本よりも中国や韓国の経済状況の方がましなどと頭がおかしいのではないか、あるいは大嘘つきとしか思えないキャスターがまだいますが、現実は中国と韓国の経済の状況は最悪です。

もはやカントリーリスクが存在する国になってしまったと言っても言い過ぎではありません。

そしてご存知の通りこの両国の、日本への反日的な姿勢はもはや異様です。

これは両国の経済や2極分化する社会の格差によって、一般大衆の政府への不満を日本に向けてガス抜きしているのかもしれません。

いずれにしても、お金を貸す側に立てば、製造委託を両国の会社にしている会社の製造にかかわる資金(仕入資金)は非常に貸しにくい状況になっています。

まずはカントリーリスクと全世界が思うようになった経済の問題。

そして、異常な反日社会状況になっている両国。

このような状況に変化がない限り、日本の会社がそんな状況の両国の会社に製造委託して、本当にちゃんと製造して納品してくれるのか?

マクドナルドの二の舞になるのではないか?と感じない方が不思議なぐらいの環境になっています。

このことは、そうでなくても難しい資金調達をさらに難しくしていて、取引銀行からの資金調達が難しくなっている会社にとって、中国や韓国に製造委託するための前金の調達は絶望的な状況になっていると言っても過言ではありません。

数年前の、両国に対する金融界の認識と現在ではまったく違っていると認識してください。

だから、 中国、韓国の企業に製造を委託する会社の仕入資金の調達は、そのまんまでは無理で、例えば、資金使途フリーの無担保ローンとか、不動産担保融資とか、要は仕入→納品→売掛金の一連を考えた資金調達では難しく、まったく関係がない会社与信とか担保を前提としたもので調達するしかありません。

だから、中国、韓国の企業に製造を委託するビジネスモデルで、急増する仕入資金の調達を考えると、銀行と友好的な関係にあるか、自己資金があるか、担保になる資産が十分にないと、本当に厳しい状況になってしまいます。

もし、中国、韓国の企業に製造を委託するビジネスモデルを計画するなら、資金調達について本当にできるのかどうか、冷静にチェックして欲しいと思います。 

ここで、少し仕入資金から離れますが、海外が絡む資金調達について考えてみたいと思います。

以前は、海外不動産担保融資や海外の銀行にある預金を担保に融資ができないかという、馬鹿馬鹿しい相談が時々ありました。

過去形にしたのは、私が失礼ながらこのような案件に対しては門前払い的なお断りをすることで最近はなくなったからです。

普通に考えて、メガや一部の有力地銀やノンバンク以外の金融機関で、海外の状況や資産の価値を把握できているファイナンス会社があると思いますか?

例えば、フィリッピンの銀行の定期預金を担保になどと言っても、まずは本当に本物かどうかさえ分かりません。

フィリッピンの銀行で一番デカイとか言われても、どの程度の信用力があるのか?はたまた、フィリピンの国内法で、定期預金はどのような位置づけなのかとか、そんな面倒な案件を普通のノンバンクや貸金業者が検討できないし、取り扱う気もないのが、どうして分からないのと思ったものです。

こんな案件ばかり持ち込む紹介者には相当きついことを言ったので、私の周辺から去っていったので、今は瞬間湯沸かし器の私もおとなしくなりましたが、はっきり言って日本の金融機関で海外のリスクを理解可能なところは、本当にメガやオリックスなど一部しかありません。

でもメガやオリックスの審査は厳しくて、この辺りの金融機関を利用できる会社は、自社で完結できるから、私などに相談に見えるはずもありません。

だから、仕入資金もですが、原則、海外が絡む資金調達のお手伝いはしておりません。

この辺りは今後、私としても検討したいと思った時期もありましたが、餅屋は餅屋。

私自身能力もない訳で、無責任なこともしたくないから、専門の会社に任せるべきという配慮から、今後も原則、海外が絡む資金調達のお手伝いは、現時点では行う予定はありません。

特に、中国韓国の会社に製造委託する仕入資金のお手伝いはできないので、ご了承いただきたいと思います。
posted by bhycom at 03:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。