実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2015年02月18日

急増する仕入資金の調達 A

仕入資金の調達について急増する仕入資金の調達 @ で説明した以外に、もうひとつの分け方があります。

それは、これからビジネスがスタートする場合と、すでにビジネスがスタートしていて、継続的な取引がある場合です。

後者なら、仕入資金を提供しても、回収の可能性は高くなりますが、これからスタートするビジネスの初回取引の仕入資金となると、何が起こるのかわからないから、回収できないリスクが高くなります。

だから、当たり前ですが、実績がないビジネスの仕入資金の調達は難しくなります。

そして、これからビジネスがスタートす場合と、すでにビジネスがスタートしていて、継続的な取引がある場合に加えて、急増する仕入資金の調達 @ で説明した次の二つの分け方をプラスします。

@受注して完成品を仕入、そう時間を経過しない時期に販売して、すぐに売掛金が確定債権化する場合。

A受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる場合。 

そうすると仕入資金は4つの種類に整理することが可能になります。
1.実績がすでにある、受注して完成品を仕入、そう時間を経過しない時期に販売して、すぐに売掛金が確定債権化する場合

2.実績がすでにある、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる場合 

3.実績がないが、受注して完成品を仕入、そう時間を経過しない時期に販売して、すぐに売掛金が確定債権化する場合 

4.実績がなく、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる場合
当然ながら、1の場合の仕入資金の調達がもっとも簡単で、次に2と3は条件によりほぼ互角、4の場合の仕入資金の調達が最も難しいとご理解していただけると思います。 

経営者のあなたに現実的なことを言って恐縮なのですが、あなたの会社で仕入資金の調達が必要になっている状況が4の場合は、あなたの会社に会社与信があるか、不動産などの担保があるのか、どちらかでないと、ほかの方法による資金調達は非常に難しいのです。

だからこのような場合は、あなたの信用で調達できる個人ファイナンスを利用するか、親族や協力者からの資金調達に頼らざるを得ないのです。

ここで戦略的に思考する必要が出てきます。

よくご相談に見える方の中で、まさに4の状況の相談はよくあります。

体裁上は立派な事業計画があっても、その資金繰りの表の中で、初回取引の製品を調達するための資金調達が簡単に書かれていても、それは絵に描いたもちのようなもので、この部分の調達をどうするのか?という問題が解決されていなければ、とても。戦略的に思考して作成された事業計画とはいえないのです。

今日お伝えしたかったことは次のポイントです。

実績がない、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる場合の仕入資金の調達は非常に難しい。


それは当たり前だと思う方も多いと思います。

でも、会社与信や制度融資による銀行や政府系金融機関からの調達はできない。

担保もない。

そして、実績がない、受注してから製造をスタートして、販売するまでに2ヶ月とか3ヶ月という時間がかかる場合の仕入資金の調達の話で相談にこられる方がけっこういらっしゃる事実が存在します。

それも、現在の年商が、たとえば1億円なのに、1億円以上の調達が必要なんて超非現実的なケースも少なくありません。

私の立場から言わせてもらうなら、資金調達が非現実的なビジネスは、もっと現実的に可能なビジネスに再考する必要があります。

非現実的な資金調達が前提のビジネスは成立しません。

あなた、あるいはあなたの会社の、現実的に可能な資金調達を前提に事業計画をご検討いただきたいと思います。

貴重な時間を無駄にしないためにも・・・

posted by bhycom at 02:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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