実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年12月19日

中小企業の資金調達 30 取引銀行に融資を断られたら 18 でんさい割引

今回はでんさい割引(電子記録債権割引)について説明します。
まずは電子記録債権(でんさい)とは何かです。
ifinanceから転載します。

『電子記録債権は、「電子債権」とも呼ばれ、2008年12月施行の電子記録債権法により、事業者の資金調達の円滑化等を図るために創設された新しい類型の金銭債権であり、電子債権記録機関
の記録原簿への電子記録をその発生・譲渡等の要件とする、既存の指名債権や手形債権などとは異なる新たな金銭債権のことをいう。
電子記録債権は、既存の手形と同様、その譲渡には善意取得や人的抗弁の切断の効力などの取引の安全を確保するための措置が講じられており、これにより事業者は、企業間取引などで発生した債権の支払いに関して、インターネット(パソコン)やFAXなどで電子記録を行うことで、安全・簡易・迅速にその債権の発生・譲渡等を行うことができる。』


要は、電子記録債権は電子債権記録機関の記録原簿に電子記録することで、その効力が発生する金銭債権のことを言います。
手形や売掛債権とどこが違うかと言えば、手形や売掛債権の問題点を改善した新たな金銭債権で、手形のような収入印紙が不要で、盗難紛失のリスクが無く、任意に分割して複数の相手方に譲渡する事が可能ですし、割引も簡単ですので売掛債権のように現金化までのタイムラグがなく、中小企業にとっては非常に有難い債権と言えます。
ただ、利用が増えてきているとは言え、まだ一般的とは言えないことと、債権者つまり売手にの会社にとっては利用するための審査基準は低いものの、債務者、つまり販売先にとっては審査基準が数段高いため、でんさいネットの利用を希望しても、販売先の支払能力によってはでんさいネットに記録できす、利用したくてもできないケースも多いと言うことになります。
でもこれは逆に、債権者にとっては、手形や売掛金のように不渡は未払いになる危険性が少ない点で大きなメリットです。 

ここで、でんさいネットのHPからどのような方が利用できるのかについての説明されている部分を転載します。
『でんさいネットは、一定の要件を満たす法人または個人事業主である方が利用することができます。なお、個人事業主ではない消費者としての個人の方はでんさいネットを利用することはできません。

【詳細説明】
でんさいネットは、中小企業金融をはじめとした金融の円滑化・効率化を図ることを設立目的にしています。したがって、でんさいネットは、次の要件を満たす法人または個人事業主である方が利用することができます。なお、債権者としてのみでんさいネットを利用し、債務者としてでんさいネットを利用しない場合には、「D」の要件は問いません。

@ 日本国居住者であること
A 窓口金融機関に決済用の預金(貯金)口座を持っていること
B 暴力団員等ではないこと
C 行為能力に制限がないこと
D 債務者として利用される場合には、債務の支払能力を持っていること
また、お申込みに当たっては、窓口金融機関における一定の審査がございますので、ご留意ください。』


では、私の懇意にするファイナンス会社のでんさい割引の概要です。
・割引の対象となる電子債権
 でんさいネットに登録された電子記録債権で一般に「でんさい」と呼ばれているもの
・割引金額:債務者の信用度合に応じて柔軟に決定
・でんさいの割引料率:年率 3.30 % 〜 12.60 %
・割引手数料:1 件につき 324 円
・見積りの所要時間:15分〜30分
・遅延損害金:年率 15.00 %
・でんさい割引の所要時間:最短で 1 時間でお客様の口座へ送金可能
・担保、保証人:不要
・取引形態:非対面取引が可能
・割引取扱可能地域:日本全国に対応
・必要書類:身分証明書、でんさいの成因が判明する資料
・諸費用:送金を希望の場合のみ、送金手数料 756 円

でんさい割引の大きな利点は、非対面取引、つまりファイナンス会社に行かなくても完結するため、地方の会社にとっても非常に利用しやすい点です。
そして実際の利用手続きは次のようになります。
1.電話又はメールにて、でんさいの債務者名、金額等通知するか、開示情報(でんさいの記録事項)をメールかFAX。
2.ファイナンス会社担当者よりあなたへ、でんさい割引の見積書の送信。
3.見積の内容でOKの場合、ファイナンス会社担当者に割引代金の振込先を連絡。
4.ファイナンス会社の利用者番号をあなたに通知、あなたのパソコンからファイナンス会社へ譲渡記録請求。
5.指定されたあなたの口座へでんさいの代金を送金し、割引の計算書が郵送で送られてくる。    

でんさいネットの利用状況は利用企業紹介 | でんさいネット  をご参照ください。

またでんさいネット参加金融機関については参加金融機関一覧(業態・地域) | でんさいネット をご参照ください。
posted by bhycom at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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