実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年12月10日

中小企業の資金調達 27 取引銀行に融資を断られたら 15 仕入資金調達C

今回は私及び理事を務める社団でサービス可能な、得意先から発注書を受領した段階での仕入資金の2つ目調達方法です。

行うのは非常に懇意にしているファイナンス会社で、このファイナンス会社は私が所属する社団のパチンコホール向けファイナンスの資金提供者でもあります。

原則的なスキームは1つ目として前回の記事中小企業の資金調達 26 取引銀行に融資を断られたら 14 仕入資金調達B で紹介しましたクレジットカード会社の仕入資金の調達と同じです。

だから次の条件をクリアすることが必要になります。
1.受注先の信用力
2.あなたの会社の経営状況
3.納品実績   

1.受注先の信用力
ここのところは常識的にご理解下さい。

上場企業でも経営が傷んでいたらNGです。

上場企業の業績や財務内容は公開されていますし、四季報などを見れば経営に疑義あるかどうかも分かりますし、ネットで風評などを調べることも可能です。

問題は上場していない会社です。

すでに取引があって問題ないと思われていても、中にはネットで調べただけでもネガティブ情報が流れていることがあります。

でも、経営の疑義が外には出ていない場合も多々あるので、多額の受注が見込める場合は、有料になりますが、外部の信用調査機関でチェックされることをお奨めします。

なお、この仕入資金のファイナンスを行うファイナンス会社は、必ず帝国データバンクと東京リサーチをチェックしていますので、この2社の調査結果は非常に参考になります。    

2.あなたの会社の経営状況
この部分はあなたの会社の直近3期分の決算資料と、決算期が6ヶ月以上経過している場合は、試算表をチェックされます。

この時、多額の債務超過、経常が毎期赤字、売上過小、多額の税金や社会保険の滞納がある場合はNGです。

まずは債務超過。

債務超過を大したことがないと、最近の中小企業の経営者は、信用保証協会の保証慣れなのか、軽視しがちですが、債務超過は、金融から100%ファイナンスができない会社ぐらいのインパクトがあることで、取引先の倒産など一時的な、特損で債務超過になっているような場合はまだしも、赤字体質による債務超過がある会社は100%NGです。

売上過小については、次のようにご認識下さい。

よくあるのですが、前期の年商800万円なのに、5000万円の受注が見込めるから仕入資金として3000万円の融資を希望といったケースです。

前期の年商800万円と言う小さな年商になった理由がはっきり分かり、例えば、今まで開発してきた製品がやっと完成して1期目が前期で800万円だったと言うのはOKです。

でも、10期目になるのに年商800万円、さらに経常はずっと赤字などと言った場合は100%NGです。

それは、5000万円の受注がいくら超大手であっても、納品実績はないに等しく、製品の未完成リスク、あるいは納品できないリスクが高すぎるのでNGになるのです。

年商はやはり最低でも1億円以上ないと売上過小企業と判断されます。

できれば3億円以上の年商の企業が仕入資金調達のファイナンスの対象とご理解ください。

そして、税金の滞納や社会保険の滞納の件は、多額の場合は100%NGです。

実際、所有不動産に税務当局からの差し押さえが見つかって仕入資金のファイナンスがNGになった実例もあります。 

3。納品実績
これは2の中でも説明しましたが、いくら大量受注を受けても、今まで1社に対して最大100万円しか納品実績がないのに、急に5000万円の受注と言われても、本当に納品できるのかと、お金を貸す側になれば感じます。

それは技術的なこともありますし、物流の問題でも納期通りに契約通りに納品できるのか、この辺りは常識的な判断で審査されます。

ただ、明快に大量受注をこなせることが証明できればこの部分の問題は払しょく可能です。

でも、経営者の方の説明は、客観性に欠けたり、情緒的だったり、根性論であったりすることが多く、このポイントをパスできるかどうかもあなたの経営者としての力量です。

そして、ではどのようなスキームでこのファイナンスが行われるのかを説明します。

基本は前回の記事 中小企業の資金調達 26 取引銀行に融資を断られたら 14 仕入資金調達B で紹介しましたクレジットカード会社の仕入資金の調達と同じです。

違いを説明します。

受注先からの入金口座をファイナンス会社指定の銀行に口座変更できることが条件になります。この部分はクレジットカードが会社のサービスも同じです。

もちろん、外部からはあなたの会社の名義に見える口座で、この部分も同じです。

違うのは、クレジットカード会社みたいに、ファイナンス会社から受注先の得意先に確認するような阿呆なことはしません。

この部分のクレジット会社の対応は、どう見ても阿呆としか思えません。

せっかく、顧客名義に見える口座をメガバンクに開設できるという画期的なことをしても、顧客の得意先に確認通知したら、まったく画期的な口座開設が何にもならないと思いませんか?

この辺り、BtoBに慣れていない大手金融の浮世離れしているところだと思い、この部分が改良できない限り、クレジットカード会社の仕入資金立替サービスは機能しないと思います。

この点、中小企業の限界金融に精通している、2つ目のサービスを提供するファイナンス会社は受注先への確認通知などしません。

本件は、ブログ上に書くことだけではご理解難しいかもしれません。

ご質問やご相談をお気軽にいただければと思います。

ご連絡は bhycom@gmail.com まで。
posted by bhycom at 02:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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