実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年12月02日

中小企業の資金調達 24 取引銀行に融資を断られたら 12 仕入資金調達@

今回は「中小企業の資金調達 24 取引銀行に融資を断られたら 12 仕入資金の調達」@、取引銀行から融資を断られた時の、法人としての資金調達の最終テーマになります。
ただし、この資金調達は非常に重要ですし、細かく説明したいので何回かに分けて説明します。
資金調達アレンジをしている私や、理事を務める社団に相談いただく案件の大多数は、実は突き詰めれば、ほとんどのケースは仕入資金の調達と言っても過言ではありません。
なぜかと言えば、多くの中小企業において、仕入資金の支払いが売上の回収よりも先に来ることが多いからです。
このため、信用力ある上得意の販売先から大量発注の打診を受けても、資金調達の問題で、商品や原材料の仕入ができないため、受注することができないことが多くなるのです。
受注できない=売上が増えないことですから、もし仕入資金の調達がスムーズにいけば、多くの会社は売上規模が大きくなり、利益額も大きくなり、会社の発展につながる可能性が高いのですが、この部分の資金調達がスムーズにできない中小企業の数は相当多く、中小企業が発展できない根本的な要因は、実は資金調達にあると言っても過言ではないのです。
取引銀行と親密な良い関係にある時は、確定売掛債権化していない場合でも、発注書を受注した段階でも、その準備のための仕入資金の融資を受けることはできたかもしれません。
それはあなたの会社に与信があったから、実質的には信用貸しの実質的には無担保融資である場合多いのです。
ところが、何らかの失敗で期間損益が赤字になったり、あるいはリスケをしなければならなくなったりすると、要は与信が低くなると、銀行は、あなたの会社が融資を必要とすればするほど、反比例してタイムリーな融資をしてくれなくなるのが銀行の常なのです。
でも、これは銀行が悪いと言うことではなく、銀行も営利を求める民間企業ですし、金融庁や日銀から厳しくリスクが高い企業への融資をしないように厳しく管理監督しているから、あなたの会社が何らかの失敗で赤字決算をしたり、資金繰りがおかしくなってリスケなどをしてリスク度が高まれば高まるほど、銀行はリスクの高い先に融資をしていると指摘され、債務者区分も変更せざる得ない状況になって積立金を積まなければならなくなるような事態を避けるために、あなたの会社が融資を必要になればなるほど、銀行にとっては融資がしにくい状況になるのです。
だから、銀行の善悪などを文句言っていても始まらず、現実的な話をすると、取引銀行から前向きな仕入れ資金の調達を、急に保証協会の保証が必要だとか、決算が近いから、決算の内容を見てから融資を考えるなどと言われたら、それも複数行から謝絶されたら、はっきり言ってあなたの会社は銀行融資は現状のままだと99.99999・・・%NGなったことと等しいのです。
このような事態になっても、能天気に別の銀行なら融資をしてくれるかもしれないなんて甘いことを考えているようでは経営者として、はっきり言って失格です。
本当は、この段階で、今までの資金調達とすべての状況が変わってしまったと認識して、現実的かつ場合のよっては抜本的、さらに言えば出直し的な善後策を練らないといけないのです。
まずは、銀行に頼らない資金調達方法を考え、そのコストが高ければ、そのコストに合ったビジネスモデルに変更する。
もっと言えば、状況によっては、会社の譲渡や代表者変更などの抜本的な変更まで、考えなければならない状況になったと判断してほしいのです。

お客様の悪口になってしまいますが、こんな信じられない経営者の方もいらっしゃいます。
債務超過、前期赤字、銀行や保証協会のリスケをしている状況なのに、依頼してくる内容は、「銀行からの融資に限って欲しい。それも最低でも期間3年以上で、金利は5%以下で・・・・・」
この段階で、心の中では「頭がおかしんじゃないの、あなたは何様なの?」と思いながら、銀行は無理だから別の資金調達を考えるべきだと言うと、「弊社は利益率が悪いから高い金利では無理なんです」って!!!!
ここまで来ると唖然呆然!大丈夫ですか?なんて失礼ながら思います。
ここまでのひどい勘違いのお客様って、時々、本当にいらっしゃるからびっくりします。
さらに輪をかけて勘違いの経営者を混乱させるのが、案件が少ないコンサルタントです。
こんな状況になった会社に対して、「了解しました!大丈夫!融資する銀行あります」なんて大嘘としか思えないような安請け合いをしてしまうようなコンサルタントを私は数多く知っています。
中には、活動資金と称して着手金まで顧客に請求する、これまた大いなる勘違いな人物がいるから困るのです。
とにかく、なぜこのようなことを書いたかと言うと、会社与信が無くなったときの仕入資金のタイムリーな資金調達は、今までの銀行融資とは、やり方もコストも違いますし、また経営者の方の考え方の変革も非常に大事になるのです。
今日から何回かに分けてお話しするのは、そんな具体的な資金調達です。
posted by bhycom at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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