実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年11月05日

中小企業の資金調達 14 取引銀行に融資を断られたら 4 ファクタリング

前回は取引銀行に融資を断られたら時の資金調達として、売掛金担保融資をご案内しました。

今回は、同じく売掛金ファイナンスであるファクタリングについて説明します。

ファクタリングは売掛金の債権譲渡で、売掛金という債権を第三者(売掛債権買取会社)に譲渡して資金調達する方法です。
売掛金担保融資とファクタリングの違いについては別の記事で詳しく説明していますのでご参照ください。
売掛債権担保融資とファクタリングの違い

ファクタリングは融資ではなく資産の売却ですから、あなたの会社が多額の税金を滞納していても、業績や財務内容が宜しくなくてもこの部分は原則不問です。
さらに売掛先の会社が破綻しても、ノンリコースのファクタリングであれば、遡及を受けることはありません。
調達コストも多くの場合、売掛金担保融資のコストよりは低い場合が多いです。
だから、売掛金のファイナンスとしては、担保融資よりもファクタリングの方が中小企業の資金調達上は有利だと思います。
ただ、ファクタリングが普通に行われる資金調達にまだまだなっていないのは、売掛先、つまり販売先に売掛金(債権)の譲渡承諾をしてもらわねばならないところがあることです。
特に売掛先が中堅以上の優良販売先に限れば、原契約の売買契約の中に債権譲渡禁止条項が謳われていることが本当に多く、取引の力関係から、ファクタリングは使いづらい側面があることは事実です。
大手企業がすべて支払いサイトが、長いわけではありませんが、入金まで半年ぐらいかかる場合もあって、本当なら支払いが遅いから、中小企業の仕入先の健全な経営のためにも、ファクタリングは当たり前と言うような環境になれば良いのですが、中には極めて後進性の傾向の強い大手企業もあって、その優先的な力関係から、ファクタリングを申し出た会社と取引を中止するようなとんでもない企業もあることも事実で、この辺りがファクタリングがなかなか広がりにくい状況にしています。
でも、趨勢はこの大手企業の譲渡禁止条項自体、優先的地位の乱用であると言う意見も強くなってきており、また(販売先、売掛債権買取会社、御社)の3者間契約のファクタリングから、売掛債権買取会社が集金代行業務を御社と結ぶことで、実質的な(御社、売掛債権買取会社)の2者間契約のファクタリングも検討されてきているのでそれほど遠くない先は、ファクタリングがだんだん使われることが増えていくものと思っています。
ファクタリング専門会社の社長とは懇意にさせていただいていますが、やはり、方法は聞いていませんが、2者間契約のファクタリングを開発中と聞いています。
だから使い易い状況になっていくと予測しています。
ただ、現状でも、中堅以上の会社でも御社と親しい会社なら、債権譲渡承諾を快くしてくれる先もあります。
このような場合は、大いに検討していただきたいのがファクタリングです。
取引銀行から融資を断られたとき、まず検討してほしいのは売掛金担保融資とファクタリングだと認識していただければと思います。
ファクタリングで興味深い話を次の記事でご案内しています。
金融にもジェネレーションギャップ ファクタリング
posted by bhycom at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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