実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年10月31日

中小企業の資金調達 12 銀行に融資を断られたら 資金調達に対する考え方を変える2

前回は税金の滞納やリスケをすると、資金調達は180度思考を変えないといけないと書きました。
それは税金や社会保険の滞納があったり、銀行や保証協会の債務の返済をリスケしたら、低利かつ3年や5年と言った長期資金の調達は、99.999999・・・%不可能。

つまり、普通の銀行からの融資の可能性が極めて低くなるのです。
でも、会社の経営は続きます。
では、まずこのような苦境を脱するには何をすれば良いか?
これは言うのは簡単です。
要はリスケを止めることが可能になるまとまった資金調達ができれば良いのです。
また、遅れている税金や社会保険を一気に精算できる資金の調達ができれば良いのです。
あるいは、逆の発想で、銀行や税金などの支払いができるよう、他の資金使途、例えば仕入資金などの運転資金の支払いを止めることができれば良いのです。
でも支払いを止めることができるのはまれだと思います。
でも、仕入れ先などの協力を得てこの方法で苦境を脱した実例はないことはないから、一つの選択肢としてはあり得ます。
でも、普通はまとまった資金調達することで苦境から脱しようとされる経営者がほとんどです。
ただ、そうは言っても、銀行からプロパーや保証協会付融資によりまとまった資金調達ができれば何も問題はありませんが、それができなくなるから、ある意味の袋小路に迷い込んだような状況になることが多いのです。
では他の方法でこのような状況下、まとまった資金が調達できるのかと言えば、それは次の条件クリアした時に限られます

@ノンバンクや貸金業者から比較的低利で長い融資期間の融資が受けることができる資産があること。
Aあなたと関わりがあるスポンサーや親族から、まとまった資金調達ができる。
Bまとまった金額の利益が上がる売上の契約を一気に成約し、かつ、その仕入資金の調達ができた時。

@について
この方法はそんな担保となる資産があれば苦労しない。と言う経営者もいますが、私の今までの経験では、AやBよりも圧倒的にこの方法で脱却された経営者の数が多いです。
会社や自分は持っていなくても、親族や取引先の中で、所有不動産を担保として出してくれる協力者がいないかどうか、頭からないと思わず真剣に探していただければと思います。
ただ、不動産担保融資の場合は第三者の担保提供では融資が受けづらい場合もあります。
少しテクニカルな課題も出てくるので、このような場合は本当にノンバンクやファイナンス会社と入魂のコンサルタントを利用された方がベターです。 

Aについて
これはもっとも原始的な方法かもしれませんが、融資、社債、出資してもらう3つの方法があります。
この時、気を付けていただきたいのは、融資の場合は経理処理を必ず長期借入金で計上することです。
なぜか、短期借入金いしている会社が多いのはなぜ?といつも思います。
1年以内に返済する分だけを短期借入金に計上するのは理解できますが、全額短期借入金にしてBSを醜くしてしまうことだけはしないでいただきたいと思います。
親しい会社や人からお金が借りづらいのは理解できます。
だからと言って、短期間で一気に返済できるあてがまだ確定していない段階で、数か月先には返済できるから貸してほしいと言うようなことは避けるべきです。
長めに借りて早く返すのは信用が潰れませんが、超短期返済できると言いながら借りて、約束通りに返済できないのは、親しい人脈や親族から借りる時は絶対にしてはなりません。
個人の資金はファイナンス会社のように、通常は潤沢ではないからです。
破綻する企業や再生できない企業の大半は、このように経営者の親しい周辺の信用を無くしていることがほとんどです。
まして、あるとき払いの催促なし的な借り方をしているのに、全額短期借入金にして、銀行など金融機関から借りにくいBSにしてしまうことだけは避けたいものです。   

そして、@やAの方法を話すと時々ですがとんでもない返答が返ってくることがあります。
「知り合いには迷惑をかけたくないから金融機関か知らない個人投資家から調達したい」
この文句を聞かれてどう思います?
気持ちはよく分かりますが、じゃ、第三者なら迷惑をかけても良いのかと言いたくなるのです。
意地悪でいうのではなく、資金調達が上手くいっていない方の、これは特徴でもあるのです。
第三者から資金調達をするのは、金の出し手の論理にたって条件を合わせるようにしなければならないことは、以前もこのブログで話したと思います。
要は自分本位、自分の都合を優先すると、必要な条件に合った資金調達はできないのです。
この辺りは追々説明してまいります。

この段階では、自分の人脈からの資金調達は最低でも返済は1年以上で、非常識な高いコストではないようにすることが大事で、経理処理も絶対に短期借入金に全額計上するような自殺行為は止めていただくことが大事です。

Bについて
この方法はいわゆる仕入れ資金立替サービスのことになります。
後日別の機会にご案内したいと思いますが、細部は個別のコンサル領域になりますので記事にはしません。
そして、この3つの方法ができないときはどうするのかと言うことですが、次の2つの方法しかないと思います。

@事業形態を新たな資金調達をしなくても良いように改変する。
A新たな法人に事業継承させてリスタートする。

@については、事業主体ですべてやった事業から、ソリューションビジネスに変革してフィービジネスに変更するようなイメージです。
分かりやすいのは不動産業です。
多額の資金調達が必要な不動産開発事業から、短期転売事業や仲介事業に事業内容をシフトするようなことがこの対策に該当します。

Aテクニカルな課題はクリアしなければならないものが多いものの、結局のところこの方法で再起を図る経営者の数が一番多いのが実情です。
この部分の詳細説明はブログではできないので個別のコンサル領域になります。
posted by bhycom at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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