実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年10月25日

中小企業の資金調達 8 取引銀行に融資を断られたら

中小企業の経営者であるあなたが、メインの取引銀行からの融資を謝絶され、さらに他の既存取引先の銀行からも融資を断られたとき、あなたはどうしますか?
もし、他のまだ融資取引がない銀行に打診するということであれば、高い確率で難しいと言わなければなりません。
それは銀行、信用金庫、信用組合(以下、「銀行」と記述)の融資は大きく分けて次のいずれかの条件が揃わないと融資を実行することはないからです。

@与信(財務内容・業績など)と属性に問題がない
A信用保証協会の保証が受けられる
B既存債権の保全のため
C不動産などの担保がある

ただし、担保があっても、最低限度@の条件がクリアされないと、ノンバンクのように融資はしません。
Bの既存債権の保全のための言うのも、非常時は重要なポイントですが、この部分は銀行の考えることで、顧客のあなたの問題ではないから別にすると、次の条件が揃ったとき、初めて融資がOKになりとご理解ください。

・@とAともOK、あるいはAはNGでも@が良好な場合  プロパー融資or保証協会付き融資
・@は弱いがAはOK  保証協会付き融資  

つまり、新規取引先の銀行融資が受けられる場合は、既存取引の銀行からも融資を受けれる可能性が非常に高いことになりますから、そもそも、謝絶されていないのです。
中小企業の経営者の立場になると、銀行は融資に熱心でないと思う被害者意識のようなものを持ってしまいがちですが、それは大間違いです。
確かに暗黒の失われた10年のような時期は、銀行の不良債権問題で融資を断るしかできない時期があったことも確かです。
でも通常時期は銀行も喉から手が出るほど融資をしたいと思っています。
だから既存取引の銀行が融資をしないということ自体、中小企業にとってはけっこうやばいことなのです。 

今日まずお伝えしたいのは次のことです。
融資取引がある銀行から融資を断られたら、ほとんどの場合別の銀行に相談しても融資を受けることができない。


ただ次のような場合は可能性があります。
それは、既存取引先がメガバンクや有力地銀だけの場合です。
地銀は難しくても信用金庫や信用組合に相談して、少し時間はかかりますが融資を受けることができる場合があります。
でも、信用協会の保証が受けることができないと可能性は低いかもしれません。
このようなケースでは、保証協会付き融資+プロパー融資、あるいは預金1000万円で融資2000万円のような形になることが多いです。 

ただ可能性としては、ほとんどのケースで、取引銀行に融資を断られたら、別の銀行で融資を受けることは難しいのが現実であることをまず認識していたくことが、中小企業の経営者にとっては必要です。
つまり、今まで受けていた融資とまったく違う発想や方法で資金調達を考えないと駄目だということで、調達コストや融資期間などの付帯条件も、銀行の融資よりはかなり厳しいものになるという認識を持っていただかないと、資金調達はできないという現実を受け入れることが重要です。
既存取引の銀行から融資を断られたということは、思うよりも深刻なことだと認識していただきたいと思います。
次回からは、銀行の断られた場合の資金調達の具体的方法の説明をしていきたいと思います。
posted by bhycom at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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