実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年10月23日

中小企業の資金調達 6 コンプライアンス編

中小企業の経営者なら体験されている方も多いと思います。
あなたはこのような体験をされたことはないですか?
融資余力の数字も7以下で問題ない。
自己資本比率も20%以上で悪くない。
流動比率も問題はない。
ここ3期内に赤字決算したこともないし、経常もずっと黒字である。
業績は増収増益基調である。
年商も10億円近くある。
なのに、新しい銀行からの融資を受けることができない?????
ノンバンクからの融資も断られた!!!! 

このような時、複数の金融機関から謝絶が続いた場合、そのほとんどの理由は、あなたの会社、あるいは代表者であるあなたにコンプライアンス上の問題がある。いや、本当は問題はないけれどコンプライアンス上の問題があると間違った情報が存在していることが原因であると思っていただいて良いと思います。
ひょっとしたら、あなたの会社の役員の中にコンプライアンス上の問題がある方がいるのかもしれません。
もっと言えば、銀行はあなたから提出を受けた3期分の決算書の隅々を、コンプライアンス上、抵触しそうな会社や個人と取引やお金のやり取りがないかどうかチェックしています。
よく、決算書提出を要求されて、BS,PL,販管費明細のみ出した時、納税申告書部分から勘定科目明細まですべてが必要と請求されると思います。
これは何を隠そう、コンプライアンス上の問題がない会社かどうかチェックするために請求されるのです。
もちろん、税務申告書部分から勘定科目明細までの提出を求められるのは、コンプライアンスチェックのためだけのためではありません。
どのようなところからお金を調達しているのか?
流動資産の中に実態は回収できない、本当は資産の中に勘定してはいけない資産があるのではないか?
本業以外にお金が流れていないかどうか?
資産にカウントできない資産を差し引けば、実態は債務超過ではないか?など、お金の流れや遺産や負債の状況の実態をチェックするためであることは当然です。

では、コンプライアンス上、特に問題として指摘されることはどのようなことかと言えば、一番は反社会勢力と関係がないかどうか?に尽きます。
言い換えれば反社会勢力にお金が流れていないか?
あるいは、反社会勢力からお金が入っていないか?
頻繁にある場合は、実態は反社会勢力のフロント企業ではないかと疑われます。
反社会勢力との関係は一番嫌われます。
そして、反社会の問題ではなく、大きな金融トラブルを起こしたとか?
大きな負債額で破綻した会社の経営者が実質的なオーナー、あるいは経営者ではないのかの問題もチェックの重要な対象になります。 
そして、与信も高く属性にも問題もなく、業績も好調で、新しく何行かの銀行から融資を伴う新規取引ができたのに、特定の1行だけは門残払いに近い形で謝絶された!
この銀行だけは以前から何度も融資の打診をしているけれど、いつも断られる。
なんてことを体験されたことも多いと思います。
このような状況は、コンプライアンス上引っかかることがある場合もありますが、多くの場合、よくネガティブ情報の旗を立てると言うのですが、あなたのことを注意人物と言うブラック情報が銀行内のデータベースに記録されている場合があるのです。
どのような場合、そのような措置が取られるかと言えば、ほとんどの場合、あなたが銀行の担当者に感情的になって罵詈雑言を言ったとか、机をたたいて怒ったとか、あなたは怒っても仕方ないようなことをされて、ある意味当然のことを言っただけであって、銀行に落ち度があっても、銀行に何らかのことで感情的になったとか、批判したなど、このようなことが記録されていると、その銀行だけは長期間、いくらあなたの会社が良い会社であっても、業績がV字回復したとしても、融資を受けることができなくなることがあるのです。   

以上、いくら良い会社であっても、融資を受けることができないのは、大体において、以上説明したような事が問題になっていると判断していただいて間違いはありません。
ではどのように解決すればいいかと言うことですが、一言で言って対策は難しいと言えます。
なぜなら、誰がコンプライアンス上の問題があるのか?
どの会社が問題なのか?
その原因を99%開示してくれないから分からないのです。
また、あなたのどのような過去の行動が問題視されているのかも開示してくれないから対策が打ちにくいのです。
だから、どこからも融資が受けれないような状況になったら、あなたの自分自身の問題はもちろん、商業登記簿謄本と直近3期分の決算書類の中に出てくる会社や個人を片っ端から、ネットや周辺から情報を集めてチェックするしかないのです。
このコンプライアンス上に問題があってNGになったとき、本当は秘密保持の点で漏らしてはいけないのでしょうが、私のような仕事をしている者、銀行からすれば紹介者に対しては、信頼関係が高い場合は、はっきりとNGの原因をピンポイントには言わないのものの、それとなく類推できる程度に話してくれることもあります。
だから、銀行融資が受けることができない原因が分かることも、私のようなコンサルタントを利用した時はあります。
でも、お客様が独自で銀行に打診されているような場合は、まったくNGの原因となる情報の開示は一切してくれない場合が多いから、あなたの会社の内容は良いのに、融資NGが続く場合は、細かい作業になりますが、あなたの会社と関係がある会社や個人を片っ端から白黒をつけるような作業が必要になるのです。
posted by bhycom at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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