実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年10月11日

粉飾決算容疑で強制捜査を受けた上場企業を見て

昨年のインデックスに強制捜査と聞けば、資金調達サポートを業としている業界では、「やっぱり」と思っている人が多いんじゃないかと思います。
まずは日経の記事をどうぞ。   

インデックスゲーム制作のインデックス強制調査 粉飾決算容疑
ジャスダック上場のゲーム制作・携帯コンテンツ会社「インデックス」(東京・世田谷)の経営陣が架空の売り上げや利益などを計上する粉飾決算をしていた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は12日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で、同社など関係先の強制調査に入った。
監視委は経営陣ら関係者からの事情聴取や押収資料などを分析。東京地検への刑事告発も視野に、不明朗な会計処理の実態解明を進める。
 インデックスは同日、「証券取引等監視委員会の調査を受けているのは事実。関係当局の調査に協力していく」とのコメントを発表した。
 関係者によると、同社は2012年8月期までの数年にわたり、関連会社や取引先とソフトウエアなどを巡る架空の取引を実施。売上高を各期数億円程度、合計で数十億円水増しした疑いがあるという。
 同社の公表資料などによると、「女神転生」などの人気ゲームソフトがある。同社の12年8月期の売上高は183億円で最終黒字は4億4700万円。11年8月期までは5期連続で最終赤字を計上していた。監視委は同社の男性会長が主導して、赤字額を圧縮したり、利益をかさ上げしたりしたウソの有価証券報告書を提出した疑いがあるとみている。
 同社は今年に入り、過去の決算を訂正する可能性があると公表。外部の弁護士らで構成する内部調査委員会を設置した。監視委は約2年前から、同社から決算資料の提出を受けるなど、会計の実態を調査していた。
 同社は1995年に設立。携帯電話の普及を追い風に、携帯にコンテンツを配信する事業が拡大。05年4月にはタカラ(現タカラトミー)株の約2割を110億円で取得したほか、同年9月には日活を74億円で買収するなど、M&A(合併・買収)も積極的に手掛け、業績が急拡大。07年8月期には売上高が約1300億円に迫るなど、一時期は好調な新興企業として知られていた。
 その後は景気後退などで、買収した会社の業績が急速に悪化。本業の携帯コンテンツ事業も縮小し、ソーシャルゲーム事業を開始するなどしていたが、業績の悪化に歯止めがかからなくなったという。
 同社は10年9月に経営破綻した日本振興銀行と関係が深く、資金繰りなどを同行に依存。同行の破綻で経営状態がさらに苦しくなり、不明朗な会計を繰り返したとみられる。 


同社についてはかなり詳しい方だと思いますが、詳細はいろいろ差し障りがあるから書きませんが、同社案件は10回以上、様々な先から入っていました。
いつもですが、同社の資金調達の相談は、いつも異常に緊急で、額も10億円単位が多い。
そして日々と言うよりは、時間単位で、金額や条件が変化するのが特徴です。
日経の記事を参考にしてもらえば、なぜこんな特徴が出るのか、聡明な読者の方々ならご理解いただけると思います。
私みたいなところに、そもそも、相談が入る上場企業案件は、概ね問題が多い企業です。
その特徴は、大体において、創業者や大株主の株担保で、10億円明日までに用意できないかと言う時間のなさ、そして、多くの場合、最近は株券が電子化されているから、昔みたいに現物を資金提供者に預けて、こそっと借りることができず、株券担保融資の普通の場合は、貸主の証券口座に株券を移動して、そこで質権設定されて融資されるのがほとんどですが、公になるとやばいから、大体において、大量保有報告書に載らないように、要は、証券口座を移動しないで融資をしてほしいと、実に身勝手な注文が多いのが特徴です。
だから、私は、最近はこのような案件はすべてお断りしています。
実際、このような条件で融資をするまともなところはないから、このような融資案件を扱うことで、おかしな上場企業と、またおかしな、どちらかと言えばコンプライアンスに抵触しそうなところと付き合うことになるから、これが嫌で門前払しているのです。
このブログを読んでいただいている方の中には、私と同業の方で、まだ日の浅い方もいらっしゃるかと思います。
くれぐれもこのような案件には手を出さない方が良いと思います。
確かに、案件としてはボリュームも小さくないし、一見上場企業と言う安心感もあるかもしれないけれど、先ほども言ったように我々などに来る上場企業案件は、すべてとは言いませんが、大体において、ネットで調べればすぐにでも分かるような問題企業であることが多いのと、また多くの場合、内緒で自身の株式を担保に融資をしてほしいと言った、そもそも、上場企業としては相応しくない案件が多いことから、取り扱いはやめた方が得策だと思います。
そして、やばくなった上場企業の周辺には、必ずと言って良いほど、良からぬ勢力の影も存在するから、近寄らない方が身のためです。
今回のインデックスの強制捜査で、きっと、アレンジした資金で大変な思いをしているコンサルタントもいる可能性が高いし、資金提供して青くなっている投資家もいるかもしれません。 
とにかくインデックスは我々の業界では、ノトーリアスな存在でした。
だから、やっぱりねと思うし、まあ今まで、このようなこともなく無事でいたこと自体に、不思議!と言うのが忌憚のない感想です。 
posted by bhycom at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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