実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年09月17日

実質的支配者

今日はどのような立場で書くか難しいのですが、事実を客観的に書きます。
1ヶ月ほど前から着手している会社の話です。
業種や詳細は書けませんが、経営者の顔も会社の外観も悪くないのに、不動産担保融資のノンバンクさえ利用できないのです。
不動産担保融資は、このブログでもよく書いていますのでご理解いただいていると思いますが、今日はじめて読まれる方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明します。
ノンバンクの不動産担保融資は、銀行の不動産融資と違って、融資を受ける会社や個人の与信よりも、担保となる不動産の担保価値を重点に置いて審査して融資をします。
だから、担保不動産の担保価値があれば、財務内容や業績が悪くても、税金の滞納がなければ融資を受けることが普通はできます。
でも、同社は担保価値がある不動産を担保にノンバンクに融資を申込んでも謝絶されるのです。
この理由は何か?というのが今日の記事の主題です。
   
結論を言えば、属性問題で引っかかっているのです。
ノンバンクの不動産担保融資でも、属性に問題がある場合は融資を受けることが難しいのです。
でも、属性問題で普通はひっかかることはそんなに多いわけではありません。
どのようなことが引っかかるかといえば、まず第一は反社チェックです。
反社会に属する人やフロント企業はもちろん、反社会と関係が濃いと思われる人、あるいはグレーな人も対象になることがあります。
そして二つ目は過去に刑事罰を受けた人、あるいは刑事告訴を受けた会社もその対象になります。
でも、この二つに該当する案件は、明白に難しいことが分かりますが、今着手している会社は、代表者や役員、あるいは会社自体が明らかに抵触している訳ではありません。
では何が問題かといえば、同社の実質的支配者に問題があるのです。
刑事罰を受けたことがあるノトーリアスな経営者に近い親族が株主に入っているのです。
何で分かったかと言えば、税務申告書の2枚目の株主欄にその名前があったからなのです。
この実質的経営やへの疑義は、銀行でも取引をする上で重要な審査のポイントになっています。
通常は、この会社のように堂々と株主欄には記載しないもので、通常は決算書の勘定科目明細から追いかけて行ったり、調査会社に依頼して分かることが多いのです。
ある意味、この会社は堂々としているのは、大した問題ではないと思っているのかもしれません。
でも、大したことがあって、同社はこの株主が直近3期分の決算書から名前が消えない限り、見過ごされるようなことがなければ、銀行はもちろん、ノンバンクでも融資を受ける大きな妨げになるのです。
過去の履歴を問題視する日本の金融業界に対しておかしいというのは簡単ですし、私も、個人的には、長い時間が経過している場合も、過去に強く拘るのはいかがなものかとは思います。
でも、現実的に、バリバリ反社関係者と疑惑を持たれる人、過去に刑事罰を受けた人、張本人でなくても、その親族や側近だと思われる人が、実質的な会社の支配者(実質的支配者)である疑念を持たれてしまうと、金融上は非常に難しい対応を余儀なくされるのです。
だからどうしろとは書けませんが、自己判断していただければと思います。
posted by bhycom at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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