実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年09月12日

資金調達のコンサルタント業をされる方へ B 「決算書が出にくい案件は取り扱うな!」

今回はお客様のことを批判する内容になるかもしれません。
資金調達でもっとも必要な資料といえば、それは決算書です。
会社の与信があまり関係がない不動産担保融資においても、決算書の提出はマストです。
でも、決算書を出したがらない、おかしな案件が時々あります。
特に後輩のコンサルタントからの案件を手伝っていたりすると、よく、BS,PL,販管費明細しか提出してこない顧客の案件に遭遇します。
何がだめって、BS,PL,販管費明細だけだと、まず決算書の内容が真実か否かも分かりません。
要は信憑性が判断できないのです。
税務申告書、それも税務署の受付印や顧問税理士の捺印してある申告書から、BS,PL,販管費明細、そして、勘定科目明細があって、初めて決算書の正当性や、会社の状況などが分かり、融資の可能性が判断できるし、ファイナンス会社なども審査することができるのです。
私のようにこの世界で古狸になると、BS,PL,販管費明細しか提出しないお客様の案件は無視して着手しませんが、後輩の中には、こんなことを紹介者から言われて困惑しているようなケースがあります。
「取りあえず現時点では、BS,PL,販管費明細のみしか出せないから、この範囲で融資の可否を出してもらい、行けそうなら、税務申告書などすべて出させるようにします」なんて、眠たいことを言う紹介者がいるみたいです。
一見正当性のあるように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この話は根本的に誤っていて、BS,PL,販管費明細だけでは100%融資の可能性など出るはずがありません。
つまり、資金調達のお手伝いができないのです。
おかしなことに、怪しい有名案件や、どうしようもない状況の会社の案件に限って、このような、おかしな紹介者が介在していることが多いのは偶然ではありません。
業績もよく、社長もまっとうな案件はこのような変な話はめったにありません。
要は、怪しい会社の怪しい案件を扱う紹介者自体怪しいのです。
まっとうな案件など相談されたり紹介されることがないから、有名案件や場合によっては詐欺案件しか取り扱えないのです。
あるいは、どうにも資金調達もできないような案件しか取り扱えないのです。
その上、信用されていない、言い換えると案件をグリップできていないから、BS,PL,販管費明細のみしか出せないというような事になるのです。
資金調達のコンサル業は、まずまともな案件であるかどうかが本当に重要です。
ひどい話もあります。
お客様に資金調達をする意思がないのに、頼んでくる紹介者もいます。
要は紹介者がフィーを取るための話で、お客様は資金調達など欲していないのです。
だから、「取りあえず現時点では、BS,PL,販管費明細のみしか出せないから、この範囲で融資の可否を出してもらい、行けそうなら、税務申告書などすべて出させるようにします」なんてことにもなるのです。
きっとこのような場合は次のように言うのだろうと思います。
「社長、概ね融資OKみたいだから、決算書出して!」
こんな案件に巻き込まれたらそれこそ時間のロスです。
だから、よく同業の後輩に言うのは次のことです。
「決算書が出にくい案件は取り扱うな!」

また、第三者に資金調達を依頼されたり相談されるときは、重要な資料である決算書をすべて委任しても良いと思う信用力があると思う人に限るべきです。
中途半端にBS,PL,販管費明細のみ開示しても、融資はできないだけで、御社名と案件だけが有名になってしまうからです。
posted by bhycom at 03:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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