実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年08月17日

100万円の無担保融資よりも10億円の不動産担保融資の方が簡単

今日のタイトルは「100万円の無担保融資よりも10億円の不動産担保融資の方が簡単」です。
エッ?100万円の融資よりも10億円の融資の方が簡単って、ホント?と思われるかもしれませんが、前提条件を限ればこれは事実です。

どういうことか少し説明します。
現在でも、とびきり与信が高い会社なら、銀行からプロパーで100万円の無担保融資はまったく問題なく受けることができますし、個人でも信用力が高ければ、カードローンなどで無担保融資100万円は簡単に受けることができます。
ところが、与信や信用力が低い会社や個人となると、無担保融資は極端に難しくなります。
要は傘が必要がない会社や個人にとっては、無担保ローン100万は超簡単で、不動産担保ローンの10億円の方が難しいと思います。
でも、傘が必要な会社や個人には、100万円の無担保融資よりも10億円の不動産担保融資の方がずっと簡単と言っても言い過ぎではありません。 

時々、債務超過状況の会社なのに、気軽に無担保ローンでの調達を考えていると言う経営者もいらっしゃいますが、失礼ながら経営者としていくらなんでも現在の金融状況に対する認識が甘すぎます。
中には、債務超過だと、なぜ駄目なのと頓珍漢なことを言う経営者もいますが、ここまでになると経営者として失格です。
経営者の仕事はヒト・モノ・カネと言う経営資源を最適化して会社を発展させていく仕事だと私は考えています。
もちろんカネの確保だけが経営者の仕事ではありませんが、カネ、言い換えれば経営資源としての資金をスムーズに調達することは、中小企業の経営者にとっては不可欠な仕事で、上場するようなレベルになるまでは、ひょっとすれば経営者にとって最重要な仕事と言っても過言ではないと思います。
だから、時々見かけますが、資金調達を役員や社員、極端な場合、外部コンサルに任せているような経営者がいますが、これはできるだけ避けた方が良いと思います。
経営者の夫人など親族、あるいは、まさに代表者と二人三脚で本当に信頼関係にあるパートナーのような人物が資金調達を一手に取り仕切って、うまくいっているようなケースもありますが、これは稀なケースです。
何が言いたいかと言うと、中小企業に対して、銀行融資もノンバンク融資も貸金業者の融資も、実態的には会社に融資をしているのではなく、代表者に融資をしていると言っても過言ではないから、新規取引のときは、最初の段階で代表者の顔が見えないのは、本当は融資の結構大きな阻害要因になるからなのです。
実際、ノンバンクの不動産担保ローンのように、その担保価値だけでほぼ融資が決まるような金融サービスにおいても、代表者の性格や信用できそうな人物かどうかは、実はとても重要です。
不動産担保ローンのノンバンクでも本音を言えば、けっこう鉛筆を舐め舐めできるもので、印象の悪い人物と好印象の人物では、融資の成約率はけっこう違います。
私みたいなコンサルでも、印象の良い人物と悪い人物では力のかけ方が違いますし、代表者が最初から登場しない場合は本音を言えばNGです。
経営者も同じ意向を持っているのかとか、融資条件を本当にOKなのかどうか分からず、手間隙をかけてやっと成約という段階になっても、代表者のOKが取れず、結局無駄になってしまう懸念を感じるのです。
もちろん、紹介したファイナンス会社にも、こんな会社は大迷惑で、正直真剣にサポートしようと思えないのです。
このことは銀行やノンバンクの担当者でも、本音は同じで、資金調達を人任せにしている経営者への印象は良くないと言うことをまずご認識いただきたいと思います。
そして、一番問題なのは、代表者が資金調達に関わっていない場合、どうしても金融知識や金融環境に疎くなり、不可能な非現実的な資金調達計画のもとに事業計画を考えがちなのです。
また、いざ約定どおり返済できないようなことになった時も、他人に資金調達を任せている経営者は、正面からファイナンス会社と対峙しようとしない傾向があって、中小企業で資金調達を自分でしていない経営者は、金融サイドから見れば歓迎ではありません。
ぜひこのことは、ご自分で資金調達をしていない中小企業の経営者には認識していただきたいと思います。
そして、中小企業の経営者は、多くの場合、お山の大将で、社内で社長に、反対の意を直言できるような人物がいるようなことは稀です。
つまり、とんでもなく非現実的な資金調達計画を元にした事業計画を策定しても、社内で「それは違う!」と言う声が出ることは少なく、結果として大きな時間的ロスや機会損失やコストロスを招いてしまいます。
場合によっては事業破たんにまでつながるようなケースもままあります。
つまり、飛び切り与信が高いとか、公的融資の枠がいっぱいあると言ったケースを除いて、無担保融資100万円の難しさを認識していない経営者はとんでもない事業計画を考えてしまう傾向があるのです。
私は銀行がビジネスローンから実態的に撤退をしたころから、銀行融資に頼らないファイナンスをモットーにお客様の資金調達のサポートを業としてやってきました。
私が所属している社団も同様なサービスをご提供しています。
ここで言えるのは、与信や信用力に問題がある会社や個人にとって、何よりも重要なのは、金融サイドの条件や都合に合わせれるかどうかが、資金調達をスムーズにできるか否かの最大のポイントになります。
もし、金融サイドの条件に合わせられれば、資金調達は驚くほど簡単にできます。
でも、金融サイドの条件に合わなければ、いくら数多くの金融機関に打診しても資金調達はできません。 
だから経営者が資金調達の最前線にいることは、事業計画を現実的に最適なものにするためには不可欠だと言いたいのです。
  
この金融機関の条件に合わせるということは、具体的にはどのようなことなのか?
この問題は資金調達を考え、事業計画を考える上で、けっこうご参考になると思いますので、日を改めて、不動産事業と仕入資金の調達と言う2つ具体例でご案内したいと思います。
とにかく今日言いたいのは、銀行や政府系金融機関からスムーズに資金調達ができない場合、他の方法で資金調達をスムーズにできるようにするポイントは、金融サイドの条件に可能な限り合わせるようにすることです。
そのためにも経営者自身が資金調達にかかわることが重要で、与信が高くない会社や個人にとって、100万円の無担保融資よりも10億円の不動産担保融資の方が簡単である現実をぜひご認識していただきたいのです。
posted by bhycom at 02:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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