実践的資金調達原論 「思うように資金調達ができない方へ」worldheritage512_2_20120529004622.jpg

2014年07月31日

ファイナンスの3要素

そもそも、銀行もノンバンクもファイナンス会社も、基本的にはお金を貸さないと成り立たちません。
でも、いざ資金調達が必要になった時、簡単に資金調達ができないことが多いものです。
なぜ、貸そうとしているところからお金を借りることが難しいのか?
一度、貸す側に立って自社にお金を貸すかどうか考えてみると非常に分かりやすいです。
私も基本的には、資金調達のご相談があった時、この視点で考えるようにしています。
もちろん、15年もこの仕事をしていると、実務からの引き出しも増えて、案件によって、どのような資金調達をすれば良いかはすぐに分かります。
でも、今までの経験しなかったような資金調達のご相談を受けるようなことがあります。
そんな時は、必ず次の3つのポイントから判断するようにしています。
この3つの要素を私は勝手にファイナンスの3要素と呼んでいます。

ファイナンスの3要素
@債務者(顧客)の与信と属性(コンプラ・金融履歴)
A保全度
B返済原資

この3つのポイントは、実はすべてのファイナンスにおいて、融資の可否の重要なポイントでもあります。
例えば、保証協会の保証付き融資ではどのようになっているかと言えば次の通りです。
@保証協会と銀行(信金など含)でチェックし、これがNGだと融資はNG
A銀行からすれば保証協会の保証があれば、80%から100%の保全が可能になるから安全
B創業間もない会社の場合は、@の金融履歴に問題がなければ、今後も大丈夫だろうと言う予測。

何期も経過している会社の場合は、実績が反映される決算書重視の審査。
※債務者の与信・属性と決算内容が重視されます。

次はノンバンクの不動産担保融資です。
@与信と属性とも確認されるが、与信は、A価値がある不動産を担保にとっているから保全への懸念は低くゆるい
でも属性、特に反社チェック、犯罪歴などは厳しくチェック
A担保に取った不動産への担保権の実行で保全度は高い
B最近は返済原資のチェックが厳しくなったが、Aに問題がなければ、簡単な事業計画でもOKになることが多い
※保全対象の担保不動産の価値が何よりも重要になります。

では例えば同じ不動産担保融資でも担保価値が低い、例えば地方の広大な土地のような場合。
@Aの保全性が低いから、債務者の与信と属性を厳しくチェック
A保全度が低い
B返済原資も厳しくチェック。決算書を厳しくチェック
※なぜ地方の広大な土地とか、原野のような不動産が、ノンバンクの不動産担保融資の対象にならないかが分かります。

もし、あなたの会社で計画する資金調達が、どこに打診しても、なかなかOKが出ない場合、今日ご案内しました、ファイナンスの3要素である、@自社の与信と属性A保全度B返済原資を客観的に、むしろ貸手側に立って分析していただければ、なぜ資金調達ができないかご理解していただけると思います。
お気持ちは理解できるものの、時々、どこからも借りれなくなった状況の経営者の方から、何か方法、あるいは金利高くても個人投資家から資金調達ができないかと言われることがあります。
でも、今日提示した3つのポイントで判断すれば、可能な資金調達のポイントが分かります。
posted by bhycom at 04:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 資金調達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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